HASSELBLAD 903SWC
狂乱の貴公子
このカメラ(レンズ)に関しては、特に思い入れが強すぎて何から書こうか迷ってしまうのですが。
まずは、入手の経緯から。
去年、事務所設立＆借金一本化などの理由によりS銀行さんから、大金を借入れました。そのドサクサに紛れてGETしました。
もちろん、連体保証人のうちのカミさんには内緒でした。怒涛の如く怒られるのが目に見えてましたし。
でももうダメです。みつかっちゃったし。
それと、私には不思議なジンクスがありまして、新しい機材を買うとそれを必要とする仕事がパタっと来なくなる。買う前までは、あんなにも必要としていたのに.....
SWCもこの例に洩れず稼ぎ始めるまで時間がかかりました。
それでは、私的批評です。
私が、いままでで出会った広角レンズのなかで、ナンバーワンです。そしてこれからもこれ以上のレンズに出会うことは、無いでしょう。
もちろん、ビオゴンは別です。最近までビオゴンといえばこのハッセルのSWCか、4x5用の75mmぐらいしかありませんでした。
ところが、CONTAX G2が登場し、大金を積まなくてもツァイスの対称型レンズが手に入るという幸運な時代になりました。G2のビオゴンを使われたことがある方もたくさんいらっしゃるとは思いますが、6x6判のビオゴンのあの迫力は、皆様の想像を絶することと思います。
人物の肌のきめ細かさの完全なまでの再現性。
接写に、あまりにも強く、際だつ解像度。
コントラストが高く、不思議なまでの透明感。
プラナーを押し退けてしまうほどのボケ味。
決して見間違うことの無い立体感。
定規で線を引いたのではないかと思うほどのディストーション。
ホントです。
私が書いてるから嘘だと思っている方々もいらっしゃるかと思いますが、ホントです。
買って確かめてください。
決して損はしないと思います。
こんなに素晴らしいのに欠点も数多くあります。
ビューファインダーが良くない。
あまりにも確認のためだけに作られたような感じを受けます。
前のタイプの方が良かったような気がします。
特に覗いたときに、私の目ではピントが合わない。
補正レンズでもでないかしら？
パララックスが結構なれない。
まあ私使いこなしていないだけですが。
ストラップをつけたまま、巻き上げが大変やりづらい。
まあこれも慣れでしょうが。
こうやって文句を並べると全て自分が解決すれば何も問題はなくなってしまいますね。
作例
去年の夏にキャンプに行った時のものです。
EPSON GT-9600でスキャンしました。
去年の平賀スタジオ忘年会のものです。
写っているのは、野々村大先生です。もちろん無許可掲載です。
ばれたら外しましょう。
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