CarlZeissMakro-Planar4/120T*

接近戦の覇者



レモン社で借金して買ったハッセル2本目のレンズです。

驚く程、中にほこりが入っていて、そろそろオーバーホールに出したいのですが、いかんせんお金が....
しかも現役バリバリのレンズなので修理に出してるあいだこのレンズが無いと仕事にならないんで。
性能の方はといいますと、いいっすよ。
女撮るには最高です。女しか撮れないなんていう人もいますが....
接写時の描写なんかは、惚れ惚れするぐらいすばらしいものがあります。
特に50cmから1mぐらいのところが一番凄いような気がします。

いいことばっかりのレンズのような気がしますが、落とし穴があります。
接写時の後ぼけにちょっとばっかり癖があります。
なんと二線ボケが出ます。
ところが、出ないときもあるんですよね、不思議なことに。
まあ不思議でも何でもないんですが、理由を知ると。
訳は、簡単です。
要するに、レンズから被写体の距離と、被写体とバックの距離、それと絞りが絶妙に関係してるみたいです。
経験からいうと、カメラから被写体が70cmぐらい、被写体からバックまでが50cm位が一番やばそうです。
まあこれだけ気をつけていれば、OKです。

と、思ったのですがもうひとつありました。
この問題は、ハッセルレンズ共通の問題かも知れませんが、この問題にぶち当たるときは、いつもこのレンズなので、ここで書いときましょう。
まあ当たり前のように皆さんが知っていることなのですが、絞りの羽が5枚しか無いんすよ、ハイ。
後ろのボケにキラキラしたもんが入っていたりすると、もう五角形の不思議な物体があるわあるわ。
モデルを前後に立たせて撮ったとき、後ろのピンのあってないモデルのキャッチライトが五角形に光ってたときなんかどうしようかと思いましたよ。
しかもそういうときに限って、ポラ引かないで本番いってたりするんで処置なしです。

解放で撮りゃ何の問題も無いんですが、そうするとほんとに紙一枚分しかピントがこないんですよね。
人物はそれでも良いんですが、やっぱ物撮ってるとどうしても最低限これぐらいは絞りが欲しいっていうのがあるじゃないですか。
まあ何言ったって今さらしょうがないですが。

何か文句ばっかりになってしまいましたが、ホントに良いレンズです、皆さんお試しあれ。


作例



協力:TKフォーヘアーサロン

かなり古い写真です。今思うと実験的要素が強くなっていた頃の作品です。
フィルムがPKRだったりして笑えます。



三沢達則[shooter@mue.biglobe.ne.jp]


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